3月のご挨拶

デジタル製品が、あふれている世界の中で私たちの仕事は、対面でしか伝えられない部分が有り、あ!うん!のタイミングで仕上げる場合の伝達は 伝える者も受け継ぐ者も真剣で心身の集中を必要とする。

 

人々からのほめ言葉を得たいためではなく、勝った負けたではなく、スマホゲームに夢中になるような心身の使い方などとは違うように思われる。

 

それは一瞬の気合のようではあるけれどもその結果として残された作品はなかり長年月の間気合にこめられた味わいをただよわせている。

 

然し社会はデジタルによる利便性を追い続けている。デジタルは正確度を問い、時短を良しとこ人の心に或る種の壁を作る。

 

デジタル波を受け続けている間に 人と人とのふれ合いによる温もりを与えられなかった人の心は凍てついている。

自意識もなく 冷たい人の心に、先ず 灯をともして、人との温もりを身をもって識ってから 創る人に成長して行ってほしい。

 

現代社会の中で必要とされる衣服に人の温もりを注入しながら考案し人々に提供したいし これからの創作者の皆さんも 人間としての温もりを意識して 創作に対峙してほしい。